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【終了しました】オンライン・セミナー:いい発電?わるい発電!? 持続可能な再生可能エネルギーの選び方を考える

投稿日 2020年10月17日

※資料及びオンラインセミナーのアーカイブを以下のサイトからご覧いただけます。

http://www.kankyoshimin.org/modules/hotnews/index.php?content_id=91

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いい発電?わるい発電!?

持続可能な再生可能エネルギーの選び方を考える
 
固定価格買取制度(FIT)が2012年にスタートして以来、日本での再生可能エネルギー(再エネ)導入量は飛躍的に伸びました。
しかし、燃料調達が環境破壊・人権問題につながっていたり、地元の合意を得ずに悪臭・騒音被害を引き起こしたりする事例が各地で報告され、必ずしもいい再エネだけが日本で増えているとは言えません。
特に京都府北部などでは、固定価格買取制度(FIT制度)を利用した「再生可能エネルギー」として、熱帯雨林の野放図な開発を招いているパーム油を利用した発電所による公害問題も起きています。
反対する現地の市民からは、こうした問題がきっかけとなって再生可能エネルギーや国のFIT制度全般に対する不信感も芽生えている中で、「よい再エネ」というものがありえるのか、あるとするとどうやってそれを使うことができるのか、という問題意識が生まれています。
本来あるべき地域との連携で地産地消をめざす電力会社の事例、持続可能な基準に沿った全国の再エネ中心の新電力会社を紹介・応援している事例を講師にお話いただき、市民がどのように持続可能な再エネを選べばいいかを考えるオンラインセミナーを開催します。
 
日時:2020年11月21日(土)14:00〜16:00
 
会場:zoomウェビナーによるオンラインセミナー
   (お申し込みいただいた方にURLをお送りします)
 
定員:100人(先着順)
 
こんな人におすすめ!:
・再エネの中身を詳しく知りたい。
・日本で持続可能な再エネをもっと増やしたい。
・持続可能な再エネ中心の新電力会社の選び方を知りたい。
 
お申込み:以下のフォームよりご入力ください
 
フォームの入力が難しい方は、お問い合わせ先からその旨お伝えください。
 
お問い合わせ:
環境市民 life@kankyoshimin.org
     075-211-3521
     (平日午前10:00-午後6:00まで/土日、祝日はお休み
*コロナ対策によりスタッフが在宅勤務の場合があります。できるだけメールにてお願いします)
 
〈プログラム〉
モデレーター
下村 委津子(認定NPO法人環境市民副代表理事 / フリーアナウンサー)
 
セッション1
「国内外の環境と人権に悪影響を与えるパーム油発電」
森本隆(舞鶴西地区の環境を考える会. 代表)
 
2017年3月末までにFIT認定量が急増したバイオマス発電は、大半がアブラヤシから採れるパーム油及びアブラヤシの副産物によるものです。アブラヤシの大規模農園開発のために、インドネシアやマレーシアでは熱帯林破壊、先住民等の土地収奪などの人権侵害が起こっています。パーム油発電によって悪臭・騒音などの健康被害が引き起こされている福知山市の事例や、市民の反対で計画が白紙撤回された舞鶴市の事例など、「環境にやさしい」謳い文句でグリーンウォッシュが行われているバイオマス発電の問題点と反対活動についてご紹介します。
 
セッション2
「地産地消の電気づくりをめざす『ならコープでんき』の取り組み」
伊東 真吾(ならコープでんき(株式会社CWS)エネルギー事業部 / 一般社団法人市民エネルギー京都専務理事)
 
ならコープグループは、福島原発事故以降、自立分散型エネルギーの地域での創出を目指して、太陽光発電や小水力発電の開発・普及に取り組んできました。すでにならコープの事業所の屋根や空き地での太陽光発電、地域の方々との連携により産まれた小水力発電所から生まれた電気などを「ならコープでんき」の電気の一部として販売しています。地球温暖化防止京都会議(COP3)参加後に、NPOで市民による省エネや再エネ普及に尽力されてきた伊東さんに、奈良での地域電力会社立ち上げの経緯と想いを語っていただきます。
 
セッション3
「再生可能エネルギー、私たち市民はどうやって選ぶ?」
吉田明子(パワーシフト・キャンペーン運営委員会事務局 / 認定NPO法人 FoE Japan)
 持続可能なエネルギー社会にむけて、電力(パワー)のあり方を、再生可能エネルギー中心に変えていくことをめざしたパワーシフト・キャンペーン。「持続可能な再エネ社会への転換」という理念、電源構成などの情報開示、再エネ中心の電源調達、調達する再エネが持続可能であること、地域や市民によるエネルギーを重視、原子力・石炭火力発電は使わない、大手電力会社と資本関係・提携がないことを重視している電力会社を応援しています。「みんなでめざせ!パワーシフト電気料金1億円キャンペーンなど、市民向けの取り組みをオーガナイズしている吉田さんに、パワーシフトキャンペーンの活動紹介や再エネの選び方、をお話いただきます。
 
セッション4
「質疑応答・意見交換」
モデレーター 下村 委津子
森本隆、伊東 真吾、吉田明子
 
〈主催〉
認定NPO法人環境市民
 
〈協力〉
一般社団法人市民エネルギー京都
認定NPO法人気候ネットワーク
国際環境NGO FoE Japan
パワーシフトキャンペーン運営委員会
ウータン・森と生活を考える会